タピオヴァーラのデザインしたものって、流通量や知名度のばらつきが凄まじい。
代表的なピルッカシリーズや、ファネットチェア。そしてドムスチェアやマドモアゼルチェア。
昔から比べると減りに減ってしまったけれど、それでもまだ出合える。
けれども、実物を見て初めて知る、なんてモデルがまだまだ有って、それらにはいずれも
タピオヴァーラ‘らしさ’がしっかりと宿っている。
このサイドテーブルも、まさしくそんな中の一台。
軽やかに魅せるという目的で天板と脚だったりフレームと座面を離すという構造は、
フィン ユールをはじめアルネ ヴォッダー、ル コルビュジェやその他多くのデザイナーが取り
組んだことだけれども、それらは基本的にソリッドな印象を家具に与えている場合がほとんど。
それが、タピオヴァーラとなると少し違って、ひょっとしたら本人は上記のデザイナーたちと
同じくソリッドな印象を狙っていたのかもしれないけれど、結果として感じられるのが何とも
素朴な可愛らしさ。
ピルッカチェアにも通じる可愛らしさがこのテーブルにも備わっていて、ダボ(木栓)を隠そう
なんて意図はまったく感じられず、数多く連続したダボが浮遊感と相まって薄っすらと格好
よく、そしてそれ以上に可愛らしい。
格好良いことと可愛らしいことって基本的に同居が難しいのだけれど、このテーブルには確かに
その要素が顔を揃えている。
天板と脚の取り合いもそうだし、丸くアールがかった天板の縁もそう。
落ち着いた色味のチーク材と、タピオヴァーラの家具には珍しいオーク材との組み合わせも
そこへ力添え。
高さは低めで、およそソファ座面と同じくらい。
ひょっとすると、マドモアゼルチェアなんかと合わせやすく設定をしたのだろうかと思われる
その高さは、圧迫感をほとんど産むことなくシーンの手助けをしてくれる。
ソファ前で使うのはもちろん、ソファ横の壁際においてフラワーベースなんかを添えても。
見るたび惹き込まれるテーブルです。
Ilmari Tapiovaara サイドテーブル チークオーク
型番 |
V1807040 |
maker | Edsby |
design | Ilmari Tapiovaara |
SIZE | W600 D600 H370 |
送料ランク | A |
販売価格 |
0円(税込)
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