まるっと可愛らしいフレームと、薄く広いプライウッドの背もたれ、座面が生み出す
何とも言えぬ可愛らしさ。
巨匠 ボーエ・モーエンセン によりデザインされ、Soborg moblerで製作されたこちらは
名作J39の面影を感じさせつつ異なるアプローチを加えることで、ここまで印象を変えてしまう
モーエンセンのデザイン力がぎゅっと詰まっています。
チーク材の背もたれ、座面を下支えするのは経年で深みを帯びたオーク材。
色味の異なる素材を用いて生まれるコントラストが、じつに効果的に使われており
すべてチーク材のもの、すべてオーク材のものも当時ラインアップがあったにも関わらず
あまり出回っていないのは、その試みが人々のココロにぐっと入り込んできた事に
他なりません。
また、どこかスクールチェアのような愛らしさを感じさせつつ驚かされる、その座り心地。
その大きな背もたれと座面は、すっとお尻をのせたときの心地よさを考慮した結果
絶妙なカーブを描いており、モーエンセンの家具とは相性の良いチェック柄のコンビで
絵になる一脚に仕上がっています。
側面から見るとまた印象が変わるのがこのチェア、もとい、モーエンセンデザインの奥深さ。
今度は脚部がボリューム感に包まれ、繊細なほど薄い背もたれと座面はさりげない曲線美。
ダイニングチェアとしてはもちろん、ゆったりした座り心地でデスクチェアとしても優秀。