アアルトの描いた独特の曲線。
それは彼がデザインしたどのプロダクトにも現れていて、それって本当にすごい事だよなぁと
切に思う。
このコートラックを構成するラインを見ていると、なぜだかアアルトベースが脳裏に浮かぶ。
用途も素材も違うのに、仰々しく焼印が押されているわけでもないのに、だ。
らしさ をさりげなくデザインに取り入れるって、そうそう容易い事ではない。
でも、アアルトのプロダクトには常に らしさ が案じられて、そしてクドくない。
何となく、アアルトだよなぁと思わせてしまうさりげなさ。ずるいですよね。
とまぁ、そんな難しい目で見なくともこちら。
コンパクトで胸をくすぐるサイズ感のコートラック。
日本の賃貸事情がもっと優しいならば、今すぐにでも玄関横と洗濯機の上に設置したい！という
衝動に揺さぶられるのですが、そのあたりの制限がないならば付けない理由が見当たりません。
コートハンガーとは言うものの、コートをさげる幅では無さげ。
ならばっと、毎日持ち歩くキーや洋服ブラシを下げて、ラックの上にはシューキーパーやら
お掃除用のコロコロやらを置いてしまっても、何だか絵になってしまう感じ。
もちろん、こんなコンパクトなので、壁に穴さえ開けられればお部屋の何処へだって取り付けが
できてしまう一台なので、もろもろアイディア次第。
ここから初めて、アアルトにどっぷり浸かってしまうのも大いにアリなんじゃないでしょうか。