アントチェア。
その名の通り、アリンコを彷彿とさせるその姿からそう呼ばれるようになった、ヤコブセン代表作の一つ。
彼が設計した建築物に合わせてデザインされたこのチェアは、もともと社員食堂のために生み出された一脚。
おそらくその時、ヤコブセン自身もこのチェアが今ほどポピュラーになる事は想定外だったはず。その後にデザインされたセブンチェアをはじめ、一連の成形合板で造られたチェアの数々はこのチェア無くして生まれなかったはず。
それくらい、家具の歴史に大きく寄与した一脚なのは間違い無し。現在は4本脚のものがポピュラーですが、3本脚が当初のオリジナル。
人が座ることで5本脚となり、安定感が生まれるという構想のもと、だそうですが、何より脚が1本少なくなると途端に華奢で、かつ可愛らしさがうんと増すのが不思議。
玄関ポーチやお部屋角にひとつ。あたりの雰囲気を変えてくれる、素敵なチェアです。
※ 脚部と座面の間の緩衝材が2箇所欠品しております。