1935年にデザインされた、この愛らしいチェア。
巨匠 アルヴァ アアルトにより生み出されたのが、今から80年以上も昔。いやはや、恐れ入ります。
どれだけ北欧諸国、とりわけアアルトのデザインがモダンであったかが伝わってきます。
また、無垢材のまま家具に用いるには向かなかった自国フィンランドの木々を活かすべく技術を発達させることで独自のプロダクトデザインに昇華させたアアルト。
祖国フィンランドへ残した彼の業績が、いかに大きいかが伝わってきますね。(ユーロが導入されるまで、彼の肖像は紙幣に描かれていたという…!)
stool60をはじめ、彼の残した名作の中にあって、ひときわ可愛らしいシルエットが特徴のNo.66 チェア。
無垢材では成し得ない、薄くかつ穏やかに弧を描く背もたれが印象的な一脚です。コンパクトなサイズゆえ、ダイニングチェアというよりキッチンチェアのような印象も受けるNo.66。
でも、座ってみると驚くほどに、背のフィット感が生む快適な座り心地。
不動の人気を誇るStool 60 と同様、永きに渡り愛されてきたことに納得させられてしまいます。
もちろんフラットな座面ゆえ、グリーンを置いたり、額装したポスターを飾ったりしても◎。そのコンパクトサイズゆえ、ほんの空きスペースにだって収まってしまうマルチユースの便利な一脚です。