アルヴァ・アアルトがデザインしたコーヒーテーブル Y805。現在はartekで生産終了となっているYシリーズの一つです。
artekの代名詞であるL-regを、半分に切断・接着した通称Y-reg。他にもX-regなんて名前のシリーズもありました。
シンプルにバーチの角材を曲げたL-regは、artekテーブル各サイズに対応できる規格で作っており、デザイン性に合わせて生産コストや取り扱いの良さをも兼ね備えた唯一無二の普遍性を誇る大発明品です。
ただそんな絶対的なプロダクトも、時にちょっと野暮ったく見えてしまう時があります。
天板が小さかったり高さが低い時など。この気持ちは単純に言うと、ちょーっと脚が太くみえるなー、って感想。チェアでもテーブルでもL-reg規格は、華奢だなぁー、って見え方はあまりしない。(もちろん、L-reg自体の厚みを変えた商品もたくさんあります。)
だからL-regを見慣れた人ほど、このY-regの細さと見慣れた曲木の曲線には、今までと違った魅力を感じてしまうはず。
全体に無駄のない、実にアアルトらしい印象の中に、細かな曲線美とシンプルかつ丁寧なY-regのディテール。これをガラス天板のおかげで、使っているといつでも目にすることができるのが、このコーヒーテーブルの一番の魅力です。
※ガラス天板もヴィンテージとなり、割れ等はございませんが細かな擦り傷等はございます。新しくガラス板の制作も可能ですので、気になる方は別途お問い合わせくださいませ。