ネオ・スタンダードとも呼びたくなる、ウェグナーが解釈するスタンダードを
具現化したようなモデル、CH30。
オーソドックスなスタイルのダイニングチェアですが、似たような普通のチェアが
沢山ある中でも、すっと目に飛び込んでくる存在感。やはりただ者ではない。
全体のデザインがオーソドックスだからこそ、ちょっとした配慮と工夫の積み重ねが最終的な印象を大きく変えるのですが、それをなし得るのは実に大変な事。
その配慮と工夫を一つずつ探してゆくと、ウェグナーの経験値とデザイン能力の高さを感じずにはいられません。
いきなり端的に言ってしまうならば、座り心地、とても良いです。
個人的には日本人向きだなぁと感じるのですが、座面の奥行きがコンパクトなこのチェアはグイッと湾曲しセットバックした背もたれによって、お尻が心地よく納まり尚且つゆったりと窮屈さを感じさせない、バランスの妙技が成り立っています。
少し低めの座面も、靴を脱いで生活する日本人好み。
また、笠木に施されたクロスはCH-23など他のウェグナー作品とも共通するアイデンティティ。
笠木のオーク材と、チーク材とのコントラストが
ダイニングテーブルに隠れることなく、ひょいっと顔を覗かせるさま。
これがまた、所有する喜びをひときわ感じさせてくれます。
製造はお馴染み、現在も一線でウェグナー家具の製造を引き受けるカールハンセン社。
デザイン、クオリティ、そして使い心地。
満足感の高さ、この上無しです。
座面は買付時のままとなります。お張り替えご希望の方は別途お見積もり致しますのでご相談ください。
現在、
haluta karuizawa instock showroom にて展示または保管中です。