この脚を見たら、モーエンセン。
彼がデザインした多くの家具と同様、奇を衒うことなく、実直かつシンプルなデザインで構成されたこのブックシェルフは、彼がFDBのためにデザインしたもの。
最大の特徴といえば、やはり脚元に注目!となるわけですが、貫(ぬき)と呼ばれる脚部を補強するための部材を斜め方向に渡し、そして絶妙なアールをかけることで派手さがなくとも、如何にもモーエンセン!という彼の造形美学を感じさせてくれる素晴らしい一台に仕上がっています。
また、このブックシェルフの嬉しいポイントは、やはりその奥行。
奥行の深いブックシェルフは数あれど、文庫本には立派過ぎる…という声をちらほら伺うのですが、このブックシェルフはジャストフィット。
手放せない小説をずらっっと並べてもよし、お気に入りのC&Sやフラワーベースを飾り付けるのにも最高のステージ。もちろん棚板は可動式なので、少し高さのあるDVDのケースなども綺麗に収まってくれる。
緻密なサイズバランスで家具を生み出したモーエンセンの仕事ぶりに改めて感服させられる、そんな一台です。
可動棚:W578 D243