GETAMA社の Hans J Wegner デザインのテーブルシリーズ。
そんなのがあったんだ、と思いました? 思いますよね。 私も最初そう思いました。
ウェグナーのヴィンテージテーブルといえばAndreas Tuck。というある種常識のような概念があるので、たまにソファではないカテゴリー商品にこのGETAMAの刻印を見つけると、へー!と謎の嬉しさを感じます。
ATとGE、どちらのテーブルがいいのか?!
なんて論争にはなりません。どっち"も"いいのです。
なぜってそりゃ、ウェグナーのデザインなんだから。そんな一発回答で済むことが、この人への今生きる私たちからの賛辞。
よくよくシンプルなその構造は、コストを意識してのことでしょう。大きなデザイン性ではなくあくまで工業製品としての普及に重きを置いている気がするのがGETAMAっぽい。買う人を選ばないことって、みんなにとって、ちょうどいいんでしょうね。きっとそれが多くの人に当てはまるようにと、このシリーズはワイドの異なる3種類で構成されていました。
この187はその中では最小のサイズ。ほかの2種はいわゆる4人掛けと伸長付き。ラインナップもちょうどいい。
いずれも取り外し可能な脚部で搬入の心配はなし。天板ギリギリまで外に配置した脚部位置のおかげでどんなチェアでも差し込みは問題ありません。とことんシンプルな直線で作られるテーブルの中で主張する曲線のくぼみ。あくまでさりげなく削り込まれたこの幕板のデザインには、AT・CH・PPといった作品群に通じるウェグナー味を感じます。
正方形テーブルは生活の変化に柔軟に寄り添ってくれます。一人はもちろん二人暮らしにグッドサイズですが、86cmってサイズは4人家族での使用でも問題ない方がいるくらい、小さすぎず大きくもない "ちょうどいい" テーブルです。
チェア差込口:W777 H605-625