名工房 Andreas Tuck 製の1台。
極めてシンプル、写真で見る限りでは一般的なエクステンションのダイニングテーブルと同じに見える方も多々いることでしょう。
ただ実物を目にすると他に並んだテーブルと見比べた時、何故か目を引く。で、確かめてみればウェグナー作 と気付く。
1年のうちに何度かある この瞬間。平凡に見えても、良きものは良いのだ。という当たり前を実感できて嬉しくなります。
さて、このテーブル。先ほど書いた通りシンプルな佇まいで、特別なデザインがあったり、特別に ここの構造がすごい!ということはないのですが、
大変造りが良い。ことは前提とした上で、個人的に好きなポイントが一つありまして、他のウェグナーのテーブル同様によく覚えているテーブルなのです。
ウェグナーの長方形テーブルで有名どころを上げるとすれば、AT310やAT312がありますね。いずれも魅力的な箇所様々ある中で、幕板と脚部の接合部に魅力を感じる方も多いでしょう。あの滑らかさと形状のバランス。萌えますね。
ただ、あの形状であるが故のデメリット、脚部が外せない。という欠点。人によっては実に大きな問題になりがちで、これは デザイナーテーブルあるあるの一つと思ってます。かっこいい、素敵!と思ったテーブルほど、脚部外れない問題。
テーブルを買おう → 買うならウェグナーのテーブルにしよう! → 探してみよう → 見つけた! → 買うか悩む → 買うことにする! → 脚部が外れなくて家に入らない → 断念。
恐らくマンションに住む方も多い、今の日本の住宅事情の中ではこの問題、ぶち当たる人が多いでしょう。
はい。
ここまで読んでいただいたら、もうわかりますよね。
そうです。このテーブルはウェグナー作ですが、脚部が外れるテーブルなのです。
だからこそ デザイン性を抑えた上での、このシンプルさが際立つんですね。
当時、海外への輸出や配送のし易さのためにノックダウン式構造にすることは他の家具にも多々あり、このテーブルもその一つと推察できます。
ただそんあ事実を踏まえても、遠い未来・遠い日本での悩みに、60年前のウェグナーが一つ回答を用意してくれていたと考えてしまう私には、このテーブルに特別なデザインを感じなくとも、特別な1台なのだ。と記憶に残るテーブルになったのでした。
差込口:W1210 H590
※ダイニングテーブルは、組立完成状態でのお届けとなります。
分解状態での配送及び現場組立をご希望の際には
別途組立工賃が発生いたしますので、詳しくはお問い合わせ下さいませ。
※画像のチェアは含まれておりません。
現在、
haluta karuizawa instock showroom にて展示または保管中です。