スーパーノーマル。
ボーエ モーエンセンの家具ほどに、その表現がぴたりと当てはまる家具はありません。
そんな彼がデザインした不朽の名作、J39。
飾らず、丈夫で、軽量で、美しい。
そんな、一つにまとめられるのだろうかという諸条件を見事にマッチングさせ、さらに戦後の母国に仕事を生み出すべく手作業を要するペーパーコードの座面とした事、加えてスカンジナビアで採れるビーチ材、オーク材のみで製作を続けた事。
このチェアを構成するどの部分に目を向けても、完成までに数年もの歳月をかけたモーエンセンの努力と、母国への愛情が詰まった一脚であることが伝わってきます。アメリカのシェーカー教徒と呼ばれる人々の間で生み出され、使われていたシェーカー家具の簡素で実直なスタイルを再構築することで生み出されたJ39。
シンプルなものを、よりシンプルに成し得たこと、そして、モーエンセンのようなバイキング的体格の男性から細身の男性、小柄な女性までもを快適なダイニングシーンへと誘ってくれるその使い勝手が、名作溢れるデンマークの椅子業界において‘people's chair’と呼ばれるこのチェアのスーパーポピュラーな立ち位置を作り上げたのでしょう。
全てが高いバランスの上で成り立ち過ぎているため、替えのきかない一脚。
北欧のチェアといえばYチェア、いやいや、セブンチェア!というアツい議論の席をするっと去ったそのとき、傍に寄り添ってくれるのはきっと、J39。
最高に良い、普通のチェアです。
※ペーパーコードは新規張替えをおこなっております。
現在、
haluta karuizawa instock showroom にて展示または保管中です。