北欧家具ショップのスタッフが伝える、初めての方の家具選びのポイント

自分のライフスタイルを明確にする

北欧家具を選ぶ際、まず大切なのは自分のライフスタイルを明確にすることです。ただ「おしゃれだから」という理由だけでは、全部おしゃれな北欧家具なのでとても選びきれません。

以下の点を考慮しながら、自分にとっての家具を選びましょう。

• 家族構成：一人暮らし、カップル、子育て世帯など
• 仕事スタイル：在宅勤務が多い、外出が多いなど
• 趣味や習慣：読書、料理、ホームパーティーなど
• 生活リズム：朝型、夜型など

例えば在宅勤務が多い方なら、快適な作業環境を整えるためのデスクやチェアを配置する場所を作りたい。人を招くことの多い方なら、ゲストを迎えやすいダイニングセットやソファの選択が大事。お部屋の強弱をつけるためにまずはライフスタイルの棚卸から始めましょう。

さらに、以下のような質問を自身に加えていくことで、より具体的なイメージが掴めます。

• 家具をどのように使いたいですか？
• どんな雰囲気の空間で過ごしたいですか？
• それぞれの家具に求める機能は何ですか？
• 家具のメンテナンスにどれくらい時間をかけられますか？

これらの質問に答えることで、自分のライフスタイルに合った北欧家具のイメージが明確になっていきます。例えば、忙しい方ならメンテナンスが簡単な素材を選んだり、リラックス重視ならソファには安楽性を求めたり。

自分のライフスタイルを明確にすることで、永く愛用できる北欧家具との出会いが待っています。ぜひ、じっくりと自己分析をしてから家具選びを始めてみてください。

空間のサイズと配置を考える

北欧家具を選ぶ際、部屋の広さや形状を十分に把握することが大切です。家具のサイズと空間の関係を考慮し、快適な動線を確保しましょう。以下のポイントに注目してください。

部屋の採寸

まずは部屋の正確な寸法を測ります。間取り図を手元に用意し、以下の項目を確認しましょう。

• 床面積（縦×横）
• 天井の高さ
• 窓やドアの位置と大きさ
• コンセントや照明器具の位置

家具の配置プラン

採寸結果をもとに、家具の配置プランを立てます。以下の点に注意しましょう。

• 主要な家具（ソファやダイニングテーブルなど）を先に配置
• 窓や照明器具との位置関係を考慮
• 動線を確保（最低60cm程度の通路幅）

スケール感の確認

家具のサイズ感を事前に確認することで、購入後のミスマッチを防げます。

• 家具の実寸を床にマスキングテープで表示
• 段ボールなどで簡易的な模型を作成
• 買い替えの場合、今使っている家具のサイズを知っておく

これらのポイントを押さえることで、空間を最大限に活用しつつ、お部屋に合ったサイズ感覚が養われていきます。搬入経路も事前チェックしておきましょう。

カラーコーディネートを意識する

北欧インテリアの魅力の一つに、洗練されたカラーコーディネートがあります。失敗しない北欧の色使いをご紹介。

まず、北欧インテリアでは「7：2.5：0.5の法則」を意識すると良いでしょう。これは、空間全体の色の割合を示しています。

• 7（ベースカラー）：壁や床など、最も広い面積を占める色
• 2.5（アソートカラー）：ソファやカーテンなど、2番目に広い面積の色
• 0.5（アクセントカラー）：クッションや小物など、わずかな面積の色

北欧スタイルでは、ベースカラーに明るく爽やかな色を選びます。具体的には以下のような色がおすすめです。

• ホワイト
• ライトグレー
• ベージュ

アソートカラーには、木の温もりを感じさせるナチュラルカラーがぴったりです。オークやビーチなどの家具から取り入れるのもおすすめです。

アクセントカラーは、空間に個性と活気を与える重要な役割を果たします。北欧らしさを演出するなら、くすみのあるマスタードイエローなんてどうでしょう。「ノルディックカラー」と呼ばれる、グレー味を帯びたくすんだ色合い、ニュアンスカラーは北欧インテリアの魅力です。

また、北欧デザインでは幾何学模様や自然をモチーフにしたパターンもよく用いられます。クッションカバーやカーテン、ラグなどのファブリック類に取り入れると、より本格的な北欧インテリアに見えるかも。あくまで好みに合わせて選んでくださいね。

このようなカラーコーディネートを意識すると、明るく温かみのある北欧スタイルのリビングを作り上げることができます。

機能性と使いやすさを重視する

北欧家具の魅力の一つは、美しいデザインと高い機能性を兼ね備えている点です。家具選びの際は、見た目の良さだけでなく、実際の使用感を重視することが何よりも大切です。以下のポイントに注目して選んでみましょう。

人間工学に基づいたデザイン

北欧家具の多くは、人間の体の動きや姿勢を考慮して設計されています。例えば、チェアを選ぶ際は以下の点をチェックしましょう。

• 背もたれの角度と高さが適切か
• 座面の奥行きと幅が体型に合っているか
• 合わせるテーブルやデスクの高さと違和感がないか

メンテナンスのしやすさ

永く愛用するためには、お手入れのしやすさも重要です。

• 消耗品の取り外しの可否
• 耐久性の高い構造
• 今後の修理が可能な設計

調節機能

ユーザーの体型や好みに合わせて調整できる機能も、使いやすさを左右します。

• 伸長式テーブル
• 置き型のクッションソファ
• 角度調節が可能な照明

機能性と使いやすさを重視すると、見た目の美しさだけでなく日々の生活をより快適にする北欧家具を選ぶことができます。実際に店舗で触れて確かめる、オンラインショップの場合には詳細な仕様を確認する。自分のライフスタイルに合った家具を探してみましょう。

永く使える品質を選ぶ

北欧家具の魅力の一つは、永く使い続けられる品質にあります。品質の良い家具を選ぶことで、世代を超えて受け継がれる愛着のある空間を作ることができます。永く使える品質の家具を選ぶポイントは以下のとおりです。

メンテナンス性

• 自分のできる範囲のメンテナンス性があるか
• 必要に応じたリペアできる余地のある家具か
• メンテナンスサービスが充実しているショップを選ぶのも良いでしょう。

構造の頑丈さをチェック

• 接合部分がしっかりしているか、がたつきがないかを確認しましょう。
• 耐荷重は使う過程で意識しましょう。日々の使用で負荷がかかっていないかを見極めるのも大事なポイント。

デザインの普遍性

• 流行に左右されない、シンプルで機能的なデザインを選びましょう。
• 長年愛され続けている名作家具は、間違いの少ない選択肢だったりもしますね。

永く使える品質の家具は、初期投資は高くなりがちですが、長期的に見れば経済的。また、愛着を持って大切に使うことで、家具自体の価値も高まっていきます。北欧家具は、こうした「永く使える品質」を重視して作られているものが多いので、北欧家具を選ぶ際は、これらのポイントを参考にしてみてください。